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 今日はひとつ、長いモノを書いてみよう。なんでかな、話し相手がいない。かといって読むことにも没頭できない。――私小説の体裁で、鬱憤を紛らわしてみようか。

 

 僕は、いま。たとえば肩書きが欲しい。手元にある文庫本の中身をから、“軍医殿は、姓名、戸籍、資格などと共に、人格まで私に譲渡…”という一文を拝借する。はたして、かの軍医殿のように、ひと様に譲渡できるようなものがない。いや、この