矢継ぎ早に通る質問が、僕らを圧制した。

――貴様の名は。出生は。年齢、両親の名は。

「これより、貴君らの全ての権利を確認する。貴君らの全ての固有要素を決定する。
貴君らは独房に押し込まれる。これにより、諸君らの目指す理想は約束される。以上だ。」

いつの記憶だったかは知れないさ。でもさ、こんなだったはず。たしかそのとき、僕は笑ったね。どうにもいけない、

車窓から見える景色は奇妙に無表情で、

デッキにでると、陰気な面したあ

 

 

何者らのいしがそうさせるのか、われわれはいまだにいきてうごいている。

 

あいつの幻想主義もおいらの現実主義もみんなみーんな最期は集まるところへ集まって行く。
恐ろしさに慄いても、無感動にひたと見詰めても、なにかがそれらを突き動かし、集まり、形成する。